【Keeb塾】気分が変わるキーキャップの選び方(素材編)

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キーボード

本記事はメカニカルキーボード初心者が最短で知識をインプットするためのノウハウ記事です。

今回は、キーキャップの選び方、「素材」を題材にしたいと思います。私も当初は「どれも同じだろう」と思っていましたが、プラスチックでも多くの素材があることは言うまでもなく、プラスチックを飛び越えてさまざまな素材のキーキャップが存在します。キーキャップの素材ごとの良い点、イマイチな点に加え、選ぶ際のポイントをご紹介していきたいと思います。

【本記事でわかること】
・キーキャップの素材って何?
・素材ごとの特性(良い点・イマイチな点)
・PBT/ABS素材を選ぶ時の個人的なポイント

主なプラスチック素材

キーキャップの材質は大きく分けてABSとPBTの2種類があります。ABSは軽くてツルツルした質感で、安価なものが多いですが、使用しているうちにテカリやすくなります。PBTは重くてしっかりした質感で、耐久性が高く、テカリにくいのが特徴です。初心者にはPBT素材のキーキャップがおすすめです。

そのほかにPOMという素材が存在します。以下詳細をご覧ください。

PBT(ポリブチレンテレフタレート)

PBT: NuPhy Cherry Profile

良い点

耐久性:PBTは耐摩耗性が高く、長期間使用しても表面が摩耗しにくいです。これにより、頻繁に使用するキーの刻印が消えにくくなります。

耐熱性: 高い耐熱性を持っており、ABSよりも熱による変形や劣化に強いです。これにより、長時間の使用や高温環境下でも性能を維持します。

色あせにくさ:紫外線に対する耐性があり、色あせや黄ばみが少ないのが特徴です。これにより、長期間使用しても見た目の美しさを保ちます。

質感と手触り: PBTキーキャップはざらっとしたマットな質感があり、タイピング時にしっかりしたフィードバックを感じられます。

イマイチな点

コスト: PBTはABSに比べて製造コストが高いため、キーキャップ全体としてはやや高価になることがあります。

デザインの制約: 成形が難しいため、細かいデザインや透明な色を出すのが難しい場合があります。

個人的、選ぶ時にポイント

・デザイン:カラーや刻印のフォントなどがデスクに合うかどうかを中心に探します。私は白デスク縛りなので、原則ホワイトのカラーが存在するかどうかが最初の関門です。

・高さ:より厚みのあるthockな音にするためには、キーキャップの高さが必要です。直近ではCherry Profileを使うことも多いですが、SA Profileにも挑戦したいと思っています。

・厚み:高さと理由は同じで、より厚いキーキャップを探すようにしています。通常だと1.1-1.5mmの厚みが多いですが、厚いものだと1.6-1.9mmのものも存在しています。この辺りで音がどのように変化するのかを楽しみにキーキャップを探しています。

個人的にザ・定番のキーキャップ素材。若干値が張るキーキャップも多いですが、どこもクオリティが高く安心して購入することができます。安いものはAliexpressやAmazonで、高級なものは各社ブランドのオンラインストアで購入が可能です。

ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)

ABS素材:NuPhy Shine through keycap

良い点

軽量性:ABSは軽量であるため、キーキャップとして使用した場合にキーボード全体の重さを抑えることができます。これにより、タイピング時の疲労感を軽減する効果があります。

色彩の豊富さ: ABS素材は染色がしやすく、明るく鮮やかな色合いを表現することができます。このため、RGB照明との組み合わせやカスタムデザインに適しています。

手触りの良さ: ABSキーキャップは滑らかで心地よい手触りがあり、タイピングの際にスムーズな感触を楽しめます。

コストの低さ: ABSは比較的安価な素材であるため、コストパフォーマンスが高く、エントリーレベルのキーボードにもよく採用されています。

イマイチな点

経年劣化: ABS素材は紫外線や長期間の使用により、黄ばみが発生しやすいという特性があります。

摩耗性: 使い続けるうちに表面がテカることがあり、これが気になるユーザーもいます。これは、手の油や汗によって表面が磨かれるためです。

個人的、選ぶ時のポイント

・テカリ:直近はほとんどABS素材を使用していないですが、仮に購入を検討するとしたら真っ先にどのようなテカリ具合になるか調べます。色々などによって、見え方も変わってくるので要注意です。

・カラー:ABSはPBT製と比較してカラーバリエーションが豊富です。遊び心のあるキーキャップも多いのでデスクコーディネートの観点で選ぶとカラー中心に選ぶと思います。

個人的には、もう使うことはないかな!!と思っているキーキャップ素材。理由はテカリです。かつて写真のキーキャップを使用していましたが、ものの数日でテカリが出てきてしまいました。毎日使用するのがキーボードですので、避けられない欠点だと感じています。

POM(ポリアセタール)

出典:もっふのおみせ (EscapeKeyboard)

良い点

滑りの良さ:POMは摩擦係数が低く、滑りが非常に良いです。このため、タイピング時に指が滑らかに動く感覚を得られます。

高い耐摩耗性:POMは耐摩耗性が非常に高く、長期間使用しても磨耗しにくいです。これにより、頻繁に使用するキーの表面が長持ちします。

優れた機械的特性:POMは高い剛性と強度を持ち、外部からの衝撃や圧力に対して耐性があります。このため、キーキャップが変形しにくく、安定した性能を提供します。

イマイチな点

カラーバリエーションの制限: POMは染色が難しいため、色の選択肢が限られており、特に透明なキーキャップを作ることが難しいです。

音の硬さ: 打鍵音がやや硬く、ABSやPBTに比べて音が高くなることがあります。

お手入れと対策

簡単な清掃: POMは耐化学性があるため、通常の汚れや手の油を柔らかい布で拭き取ることで簡単に手入れができます。

過度な圧力の回避: 高い強度を持ちますが、過度な圧力や衝撃は避けることで、より長持ちさせることができます。

今回、改めてPOMについても調べてみましたが非常に魅力的なキーキャップですね。なかなか種類も少ないので目に留まる機会もすくないですが、いずれチャレンジしてみたいキーキャップのひとつです。

プラスチック以外の素材

Ceramic(セラミック)

世界で初めてセラミックのキーキャップを開発したCerakey

良い点

硬度と耐久性:セラミックは非常に硬く、耐久性が高い素材です。これにより、キーキャップが摩耗しにくく、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。またセラミック特有の独特な打鍵感を楽しむことができます。

エレガントな外観: 高級感のある外観が、個性的なキーボードを求めるユーザーに魅力的です。

イマイチな点

脆さ: 硬い一方で、衝撃に対する耐性が低く、落下や強い衝撃によって割れることがあります。

コスト: セラミックは高価な素材であり、製造コストが高いため、製品全体としての価格が高くなることがあります。

重さ: 一部のセラミック素材は他のプラスチックに比べて重く、キーキャップやケース全体の重量が増すことがあります。(特にスペースバーが一番重たいため、重さに耐えられるキースイッチが必要です。)

以下、Cerakeyのレビュー記事も掲載していますので、参考になれば幸いです。プラスチックでは味わうことのできない上質な打鍵感を手にすることができます。高級キーキャップの類ですが、覗いてみてください。

Metal(メタル)

出典:Awekeys (kickstarter)

良い点(調査ベース)

高い耐久性:金属は非常に頑丈で、長期間にわたって摩耗や変形がほとんどありません。これにより、耐久性の高いキーキャップが実現します。

重みと安定感:メタルキーキャップはプラスチック製のキーキャップよりも重く、タイピング時に安定感があります。これにより、キーの押し心地がしっかりとしたものになります。

独特な質感と外観: 金属特有の光沢や質感があり、見た目にも高級感を感じさせます。また、磨き加工や塗装により多彩なデザインが可能です。

耐熱性と耐化学性: 高温や化学物質に強く、通常の使用環境下での劣化が少ないです。

イマイチポイント(調査ベース)

重さ: 重量が増すため、キー全体の押下感が変わり、長時間の使用で指への負担が増えることがあります。

コスト: 金属製のキーキャップは高価であり、特にカスタムや特注品はさらに値段が高くなります。

音の硬さ: 打鍵音が硬く、金属特有の高い音がするため、静かな環境では響きやすいです。

定期的な清掃: 指紋や汚れが目立ちやすいので、柔らかい布で定期的に拭くことをおすすめします。

Chitan(チタン)

出典:Awekeys

良い点(調査ベース)

軽量かつ高強度:チタンは非常に軽量でありながら、非常に高い強度を持っています。このため、キーキャップとして使用しても耐久性があり、長期間にわたって形状を保ちます。

・耐腐食性:チタンは腐食に対して優れた耐性を持っており、湿気や酸化に強いため、錆びにくいです。

独特の外観:チタンの自然な光沢と色合いは、独特の高級感を演出します。加工により、様々な美しい仕上げを施すことが可能です。

イマイチな点(調査ベース)

高コスト: チタンは非常に高価な素材であり、キーキャップとして使用する場合、全体のコストが大幅に上昇します。

加工の難しさ: 加工が難しく、複雑なデザインやカスタムキーキャップを作るのに手間がかかります。

: 打鍵時の音が高く、金属特有の響きがあるため、静音性を求める環境では不向きです。

これも試してみたいキーキャップの一つですが、Awekeyのチタンキーキャップは非常に高価です。。財布に余裕がある方は是非 のぞいてみてください。

Wooden(木材)

出典:KPREPUBLIC

良い点

自然な外観と手触り:木材は自然素材であり、独特の温かみと質感を持っています。一つ一つのキーキャップが異なる木目を持ち、個性的な外観を提供します。

軽量:木材は金属や一部のプラスチックに比べて軽量であり、タイピング時に負担が少ないです。

環境に優しい:木材は再生可能な資源であり、持続可能な方法で調達されたものは環境負荷が少ないです。

音の柔らかさ: 打鍵音が柔らかく、静音性を求める環境での使用に適しています。

イマイチな点

耐久性: 木材は硬いプラスチックや金属に比べて傷つきやすく、衝撃に弱いです。また、湿度や温度の変化により、反りや割れが生じることがあります。

メンテナンスが必要: 木材は定期的な手入れが必要で、オイルやワックスで表面を保護する必要があります。

色の変化: 時間の経過とともに、色合いが変わることがあります。

落ち着いた外観でウッドがメインになっている部屋やデスク周りに馴染むキーキャップだと思いました。デスクコーディネートの観点でもおすすめできるのがウッドですね。

まとめ

いかがでしたしょうか?プラスチックだけでもたくさんの種類のキーキャップが世の中には溢れています。単一素材だけでなく組み合わせたものも存在します。上記の情報を参考に、皆様のキーキャップ選ぶの参考になれば幸いです。次の記事では、キーキャップを「高さ」の観点から説明していきたいと思います!ではまた!

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