新しく読書を始めたい人にipadをおすすめしたい
新生活が始まる方も多い時期ではないでしょうか?このタイミングで、新しいチャレンジや新しい習慣を始めたいと思っている方もいるでしょう。特に、『そろそろ読書の習慣を身につけたい』と思っているのに、何度も三日坊主で終わってしまう方も少なくないかもしれません。実は、私もその一人でした。ですが、2024年に入り、遅ればせながらiPad mini 6を購入。これが読書の習慣を続けるのにぴったりだと実感しました。今回は、読書習慣を身につけたい方ほど、なぜiPadがおすすめなのかを解説していきたいと思います。
読書習慣を身につける時に抑えたいマインドセット
学生や社会人を問わず、読書のメリットは言うまでもないでしょう。しかし、ダイエットや筋トレと同じように、なかなか読書を習慣化できない人もいるのではないでしょうか?では、読書を続けられる人と続けられない人の違いは何でしょうか?私が考える、その違いは次のとおりです。
【読書習慣が身についている人】
- いつも同じ時間・場面で読書を行なっている
- いつも本が手に取れる場所にある
- 本は全部読まなくても良いと思っている
- 本は好きではないけれど、圧倒的な目的意識がある
【読書習慣が身につかない人】
- 気が向いた時に読書をしようとしている
- 本は本棚やクローゼットの中にしまってある
- 本は全部読まないといけないと思っている
- 本は好きではないけれど、読まなければいけないものと思い込んでいる
今回、自分自身が習慣化する際にピックアップしたのは上記4点になります。一つ一つ見ていきたいと思います。
いつも同じ時間に読書を行なっている⇄気が向いた時に読書をしている
思い出してみてください。皆さんも、毎日読書をしていた時期があったのではないでしょうか?それはいつでしょう?そうです、小学校や中学校で、毎朝の読書時間があった頃かもしれませんね。決まった時間になると、ほとんどの学生が自然に読書を始める。このように、時間や場面を固定することで、頭も体も半自動的に“読書モード”に入り、集中して読めるようになります。まるで歯磨きやお風呂のように、日常の一部として読書が定着すれば、習慣化は可能です。ちなみに私は、子供を寝かしつけた後に読書モードに入るようになりました。
一方で、気が向いたときに読もうとすると、最大の問題は“気が向く瞬間がこない”ということです。その瞬間は永遠に訪れないかもしれません。。。仮に訪れたとしても、NetflixやYouTubeの動画、TiktokやInstagramなどSNSの誘惑がすぐに襲ってきます。これらに打ち勝つだけの読書マインドを、今のあなたは持っていますか?持っていないからこそ、習慣化が難しいのです。「気が向いたら読もう」と考えるのは、実質的には「読まない」と宣言しているようなものだと認識する必要があります。
いつも本が手に取れる場所にある⇄本は本棚やクローゼットの中にしまってある
『単純接触効果』という言葉をご存知でしょうか?これは、接触回数が増えるほど警戒心が薄れ、親しみやすさや親近感が増すという心理学的効果です。1968年にアメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが提唱しました。この効果を活用して、習慣化に役立てる方法があります。それは、『本をいつでも手に取れる場所に置くこと』です。視界に本が入る頻度を増やし、読むまでのハードルを下げることで、私も読書を習慣化することができました。私はパソコンをよく使うので、デスクの近くに読みたい本を一冊だけ置くようにしています。
一方で、本棚やクローゼットに本をしまい込んでしまうと、以下のようなステップが増えてしまいます。
①本を読もうと思う
②クローゼットや本棚に向かう
③本を選ぶ
このように、読書に取り掛かる前に3つの工程が必要になり、その間にカップ麺が出来上がってしまうほどです(笑)。接触頻度を増やしつつ、読書までの工程を減らすことが、習慣化のカギだと考えます。
本は全部読まなくても良いと思っている⇄本は全部読まないといけないと思っている
読書の目的にもよりますが、小説やエッセイは別として、スキルアップや教養を深めたいと考える方に大切なのは、『読破しなくても良い』というマインドです。読書のゴールは、本を最後まで読むことではなく、仕事や生活を豊かにするために必要なスキルや知識を得ることです。まず目次をざっと見て、自分にとって必要な部分から優先して読み始めましょう。重要度が低い部分は後回しにしたり、飛ばしてしまっても構いません。必要なら後で読み返せばいいのです。読書が『義務』になった時点で失敗です。これは自分のための読書なので、自由に、自分の意思に従って進めましょう
本は好きではないけれど、圧倒的な目的意識がある⇄本は好きではないけれど、読まなければいけないものと思い込んでいる。
そもそも、読書があまり好きではない方も多いのではないでしょうか。前述のとおり、読書が『やらされている』状態になると、インプットの質は大きく低下してしまいます。重要なのは、読書そのものではなく、『どんな目的で読書をするのか?』という点です。これを見落としてしまうと、読書が目的化し、一気に修行のようなものに変わってしまいます。それでは、得られるものも限られてしまいます。
今は、動画やWeb講座など、さまざまな形で簡単にインプットできる便利な時代です。しかし、読書の最大のメリットは、能動的に思考を巡らせることができる点だと私は考えています。自ら考えながら読むことで、より深いインプットが得られ、アウトプットの質も高まります。読書習慣を通じて『何を実現したいのか』を明確にして取り組むことが大切です。
本題:iPadが読書端末としてオススメな理由
さあ本題です!iPadが読書端末として最適な理由を解説します。大きくは5点です。
- 圧倒的サンクコスト効果(値段を逆手に取る)
- ペンシルを活用してノートと併用ができる
- 本以外のコンテンツも同じようにメモできる、さまざま勉強法に使える
- 携帯性が高く、物理的に部屋を圧迫しない
- 最悪の最悪、読書以外にも使える
今回は私は、ipad mini 6を購入しましたがそのほかのipadでも同様のことが言えるかと思います。一つ一つ解説していきます。
1.圧倒的サンクコスト効果(値段を逆手に取る)
私の場合は、「iPad=読書端末」の位置付けで購入しました。iPadを購入する方の購入動機は様々だと思いますが、読書端末として購入するには79,800円(iPad mini 6)は極めて高価です。この高額なお金をかけてしまった、というのがサンクコスト効果に繋がり、習慣化に一役買っています。
サンクコスト効果:すでに費やしてしまったコストを回収しようとする心理。
食べ放題に行った時よく「元とらないと!」といっている方はいませんか?これは、「食べ放題の金額相応の食べ物を食べないと損する!」という心理状態になり、それを途中でやめるというのが難しくなる現象です。他にも、「映画館の途中退場ができない」や「ギャンブルで勝つまでやり続ける」などがあります。読書端末として購入したので、「約8万円分(1,500円の書籍53冊分)の本を読まないと損する」と自分自身に言い聞かせることで、習慣を定着させることができました。
2.ペンシルを活用してノートと併用できる
iPadで本を読むときのインプット方法としておすすめしたいのが、「併行してメモをとること」です。物理的な本であれば直接本に書き込むこともできますが、iPadの場合はノートアプリを利用すると効率よくメモを取ることができます。
私が現在利用しているノートアプリはGoodNotes6です。(有料ですが課金して大正解でした。)
・スプリットビューでKindle+ノートアプリを表示
左にKindleアプリ、右にGoodNotesをスプリットビューで開いてメモを取りながら読書を進めています。まず、リアルなノートと本でメモを取るときと比べて、目線の移動が極少化できます。細かい点ですがこちらも大きなメリットです。また、スクリーンショットも活用しながらであればビジュアルをそのままにメモをすることも可能です。
・図形や蛍光ペンなどの補助的な描画もさくさく可能
簡単に自分のノートを仕上げられるのがipadノートアプリのメリットだと感じます。文章でインプットした内容を図などに書き起こすことで理解のレベルが格段に上がります。書きながらなので速読には向きませんが、自分自身の理解を深めるためにも、読み込んだ文章を一度咀嚼し、自分の言葉や表現で書き留めることでインプットの精度が上がったと感じます。
3.本以外のコンテンツも同じようにメモができる。さまざまな勉強法がある。
前述した、ノートを利用した読書術は本以外のコンテンツにも活用できます。普段から様々ばコンテンツを目にされる方にとっては、読書以外にも様々なシーンで活用できると思います。
- 学校で使う参考書をPDF化して使う
- Youtubeや動画系の講座をメモしながら使う
- Web記事やニュースアプリのメモしながら使う
- 雑誌などのメモに使う
あらゆる読み物にiPadは適しています。「読書端末」として購入しましたが、実際は活用範囲が広がり「勉強端末」として大活躍しています。これはiPad読書術がもたらした、非常に嬉しい副次的効果でした。
参考:iPad勉強の活用法で一番参考になったのはYoutuberのYMKさんでした。とにかくiPadの勉強法を突き詰めていらっしゃるので、興味のある方はぜひご覧ください。
4.携帯性が高く、物理的に部屋を圧迫しない
物理的な本のデメリットは一つは、かさばること、重いことです。これは好き好きあると思いますが、私は家の物がどんどん増えていくのが苦手です。と言うよりか、物が増えた後の掃除する手間や処分する手間が好きではありません。iPadにしたことでこの辺りのデメリットが無くなるだけでなく、家から持ち出してメモしながらの読書が簡単にできるようになります。
5.最悪の最悪、読書以外にも使える
「読書のためにiPad買ったけれど、結局読書が続かない」となったとしても、iPadの活用法はたくさんあるので、他の用途で活用してあげてください。ゲームするもよし、動画コンテンツ消費に使うもよし、動画作成するのもよし、Macのサブディスプレイとして利用するもよし、様々な選択肢があるので、その時が来たら考えましょう、
購入前に考慮すべき点
iPadで読書をするにあたりいくつか考慮する点がありますが、大きく3点ピックアップしました。
画面サイズ(iPad Pro12.9インチ〜iPad mini 8.3インチ)
iPadのサイズレンジは様々です。携帯性を重視するか、読みやすさ/書きやすさを重視するか、どちらか選択する必要があります。私は携帯性に重きを置いたので、miniになりましたが、やはりメモをとったり、スプリットビューで使うには少し表示領域が狭いと感じます。こちらは一長一短ありますので、自分が読書するシーンを想定して選択することをお勧めします。
ペーパーライクフィルムの選定
読書+メモを前提に利用するのであれば、ペーパーライクフィルムはマストになります。ペンシルの書き心地ってよくないんじゃないの?と思う方もいるかと思いますが、実際ペーパーライクフィルムで大幅に改善します。文字通り紙に書いている感覚に近いと思いますので、ペーパーライクフィルムの使用は強くお勧めします。
私が使用しているペーパーライクフィルム:PCフィルター専門工房 iPad Mini 6 (2021 第6世代) 用 ペーパーライクフィルム
ペンシルの選定
必ずしも純正のApple Pencilを購入する必要はありません。私はサードパーティ製のペンシルを購入しました。基本性能はどのペンシルも同じだと思います、様々Youtubeのレビューを確認し、安いペンシルから挑戦すれば良いと思います。
私が使用しているペン:Stouchi スタイラスペン iPad ペンシル
まとめ
iPadは電子書籍読書の現代的なアプローチとして理想的な選択肢です。持ち運びやすさ、豊富な機能、そして多目的な使用が可能であることから、読書愛好家はもちろん、これから新しく読書習慣を始めたいと言う方に最適だと感じます。しかし、購入前には読書に必要なマインドセットの理解とした上で、自分のニーズに合ったデバイス選びをすることが重要です。最終的に、iPad mini 6は、読書をはじめとした様々な活用シナリオにおいて、その価値を最大限に引き出すことができるデバイスです。
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