気がついたら育休も終了してしまい、さらにキーボードの使用頻度が増えてしまった私です。オフィスにキーボードを二つ持っていいってしまったので家のストックスペースが空きました!これは、まだキーボードを買う余力があるということなので、これからもっとキーボード沼に突き進んでいく所存です。今回は、EPOMAKERから販売されている、非常にコスパの良いEK68について紹介していきます。「テンキーやファンクションキーまで削ぎ落としたシンプルなキーボードが欲しい!」という方にはおすすめできる製品です。類似品のGMK67とも比較しながら解説していきます。
【推しポイント】
・GMK67と比較してリッチな内部構造
・選択肢が多い(キースイッチやキーキャップ)
・キーマッピングが変更可能
・日本語(ISO)配列もあり
【イマイチポイント】
・選択肢に統一性がない
・技適未取得で国内無線利用が不可
・エンターキー、スペースキーがかちゃかちゃする
類似品のGMK67もレビューしていますので、併せてご覧ください。
基本情報
具体的な情報は見当たらないですが、ケース自体はおそらくGMK68を販売しているZouyaなどと同じ会社で製造をしているように見受けられます。一方で内部構造が異なり、その分が価格として現れているように見えます。
本体スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
レイアウト | ANSI(US)配列/ISO配列 |
対応OS | Mac / Windows |
キー数 | 66キー(65% コンパクト) |
構造 | ガスケットマウント搭載、ホットスワップ対応(3/5ピン) |
ライティング | RGB サウスフェイシング |
筐体 | プラスチック |
接続 | 有線=USB Type-C 無線1=2.4g wireless(USB A ドングル付き) 無線2=Bluetooth 5.0 |
本体サイズ | 横325mm x 縦117mm x 高さ41mm |
重量 | 800グラム |
同梱物 | USBケーブル、交換用キーキャップ、キーキャップ・スイッチプラー、説明書 |
本体外観
天面
今回はベアボーンキットのホワイトを購入。キーキャップはKeychron OSA Profile (PBT)に、キースイッチはKeychron Silent K Pro Red(静音赤軸)を装着しています。
背面
背面にはブランドのシールと滑り止め付きのスタンドが左右に搭載されています。スタンドは2段構え。
側面(北)
左から以下のような構成のなっています。
- 無線接続用のドングル
- 接続切り替え用スイッチ
- Mac/Windows切り替えスイッチ
- USB Type-C 接続端子
ドングルにはメーカーロゴが印刷されており、各種切り替えもスイッチで簡単にできます。
側面(西)
上部に向かうにつれて緩やかな傾斜がかかっています。スタンドも付いていますが、このままでも指馴染みの良い角度になっていると思います。
Zouya GMK 67と比較
基本的に、外観は全く一緒です。(キーキャップは考慮しない)仮にキーキャップが同じだった場合、この2種は判別できないほど一緒です。唯一異なるドングルのメーカーロゴで確認するありません。
EK68の推しポイント
上質な打鍵感(キースイッチ次第)GMK67と比較してリッチな内部構造
まずは打鍵音を聞いてみてください!
見た目だけでなく、本体の質感、電源ランプの色など、ほとんどがGMK67と同じになっています。前述の通り、外観で異なる部分で言えば、USBドングルにブランドロゴがデザインされているくらいです。
しかし中身は全く異なります。ガスケットマウントを採用し、キーを押した時に沈み込むような構造をしております。これによって、打鍵の力を適切に吸収し、指への反発を抑え、快適な打鍵を実現することができています。また、打鍵音に対しての効果も大きく、沈み込むことによって跳ね返ってくる音も低減され、気持ちよい打鍵音へと変換してくれます。
特に底面近くの吸音フォームがGMK68よりしっかりしていて、いい感じに衝撃を吸収してくれます。GMK68は薄いスポンジが入っていただけなので、私は100均で綿を購入してぶち込みました。
打鍵音については、キースイッチやキーキャップとの相性もありますが、少なくとも私が好きなリニア軸(赤軸)での打鍵感は一線を画すものがあります。
選択肢が多い(最近のトレンド)
EPOMAKER EK68は選択肢が多く、あらゆるユーザーのニーズに応えられる可能性を持っています。
本体:ベアボーンキットか完成品を選択可能
本体は完成品(キーキャップとキースイッチもついている)かベアボーンキット(本体のみ)の2種類で選択が可能です。
完成品:ブラック
ベアボーンキット:ホワイト、ピンク
本体カラー選択の時点で完成品かベアボーンキットかを選択する必要があります。今回は私はホワイトが欲しかったので、ベアボーンキットを購入し、別途キーキャップも購入しました。
以下の2項目完成品のみが対象になります。
キーキャップ:4種のキーキャップが選択可能
キーキャップはキーボードの見た目を着飾るだけでなく、打鍵音や打鍵感に置いても非常に重要です。一般的なプロファイルが選択可能です。
名称 | プロファイルタイプ |
Black Silver | SA like |
Black Purple | Cherry |
Black Gold | Cherry |
Black Gold | OEM |
個人的なおすすめはBlack Silver SA-likeになります。やはりシンプルな黒と白の配色の方がデスクの他のアイテムとも調和しやすいのと、SA likeとSAプロファイルのようにやや高さがあって、コトコトしただけ音を叶えてくれると思います。
キースイッチ:4種のスイッチが選択可能
名称 | 軸タイプ |
Budgerigar Switch | タクタイル |
Flaming Switch | リニア |
Gateron Pro Yellow | リニア |
Wisteria Switch | リニア |
選択肢は多いものの、ややリニア偏重ではあると思います。クリッキー(青軸)系統が好きな方は別途スイッチを選択する必要があります。Youtubeでいくつかタイピング動画を拝見する限り、私が一番好きなのはWisteria Switchでした。
キーマッピングを変更可能
EK68はWeb上でキーマッピングが変更できる、VIAに対応しています。こちらはVIAを開いたらすぐに変更できるわけではなく、EPOMAKERの公式サイトからjsonファイルをダウンロードして、VIAに取り込む必要があります。変更の際は都度取り込みが必要なので、わかりやすい場所に保存しておくことをお勧めします。
今回私はVIAを活用して、「Alt」キーを押している最中はQWEの列をテンキーにするというような変更を加えています。なんだかんだ仕事で数字を打つ機会も多いので、ホームポジションを崩さずテンキーを出現させられるのは嬉しいです。
ちなみに最近Zouya GMK68もVIAに対応したものが販売されているという記事を見つけましたが、真偽は定かではありません。私が所有しているものは非対応なので、値段以外ではEK68に軍配が上がっています。
日本語(ISO)配列もある
こういった海外のキーボードブランドにありがちなのは、ANSI配列しかないということですが、EK68についてはISO配列も用意されています。かな変換キーこそないものの、エンターキーの形状や各種記号の配列が日本語キーボードと同じなのは非常に嬉しいポイントです。
日本語配列キーボードの選択肢はなかなか少ないですが、そこに一石投じてくれています。
EK68のイマイチポイント
選択肢は多いが統一されていない
選択肢は多いに越したことはないですが、一方で統一性の無さが気になりました。白やピンクはベアボーンキットでしか選べず、反対に黒にはベアボーンキットがありません。また、キーキャップも形が違えばデザインも全く異なるため、単純な比較で購入することができません。
この辺りは原因は推測に及びませんが、組み合わせが自由になってくれると一人のユーザーとしては嬉しく思います。
技適未取得:無線接続が日本で使えない
日本特有の技適問題。こちらの商品は、技術基準適合証明(通称:技適)が確認できませんでした。技適は日本国内での電波を使用する際に必要な許諾で、こちらを取得していない製品に関しては日本国内で無線機能を使用することできません。本体も比較的軽く、機能としては無線接続も備わっているのに非常に勿体ないと感じます。
エンターキー、スペースキーがかちゃかちゃする。
これは個人的な感想ですが、エンターキーやスペースキーがかちゃかちゃ音がするのが気なりました。おそらくスタビライザーの止め、もしくは潤滑剤の塗布などが不十分かもしれないので、環境が整ったら修正にチャレンジしてみようと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?選択肢も多く、自分に合った打鍵感、打鍵音のEK68が見つかると思います。初めてのメカニカルキーボードにも非常にお勧めできる製品です。メーカーHPとAmazonなどで取り扱いが一部ことなるので、注意してください!
おまけ(打鍵音集)
Switch: Neo white switch
Keycap: Keychron OSA profile (PBT)
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